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よくわかる右前と左前

よくわかる右前と左前

"右前"の"前"の意味
着物で写真を撮ってSNSにUPしたら「左前に着るのは間違いだよ~」なんてコメントされたりされなかったり・・・・

洋装の場合の前合わせは、男性は左側を上に、女性は右側を上に着ますよね。
ブラウスやワイシャツのボタンの向きがそうなっています。

しかし、着物の場合は、男女どちらも左側が上になるように着ます。
着物の前合わせは、男女ではなく、「生者」と「死者」で分けられています。
なので、逆に着てしまうのは良くないのです。

まずは基本の着物の名称から。
着用する人の左側を「上前」、右側を「下前」と言います。
なので、左側の身頃を「上前身頃」、右側の身頃を「下前身頃」といいます。
上前下前だけだと「上前身頃を上、下前身頃を下に着ればいいのか~」となります。
そうです。着用したとき、上前身頃が着物のいちばん上(外側)になっていれば正解です。

しかしちょっとめんどくさいのは、着物の名称は色々な呼び方や言い回しがあるんです。
慣れてしまえばどこの部分のことをさしているのか判別できますが、ほとんどの人はわからないのが普通です。


さて、ここからが本題です。
上前と下前はなんとなくわかりましたよね。
では、「右前」と「左前」は?
言葉だけを見ると「右」が「前(まえ)」になるように着る、って思いますよね。
違うんですよ。
具体的には、この「前(まえ)」の意味が違うんです。
位置的な「前(まえ)」ではなく、時系列的に「前(さき)」という意味です。
つまり、「右」を「先」に着るという意味の「右前」です。
ということは「右が下、左が上に着ればよい」となります。

と、いろいろ説明しましたが、人に見られたときに画像のようになっていれば正解です。
難しく考えず、「右が下、左が上になるように着る」と覚えておけばOKです。
小文字の「y」の形になるようにしましょう。

インカメ撮影は注意

インカメラで撮影した写真をSNSにUPする時は、一度じっくり写真を確認してください。
写真が反転していて、前合わせが逆になっている場合があります。
そんな時は、スマホで写真の反転ができるのでやっておきましょう。
インカメラでよく撮影するという人は、インカメラの設定を反転させないようにしておくと便利です。

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