四つ身とは何?その他の寸法や七五三における家族の服装を解説

七五三に向けて着物の準備を進める中で「四つ身とは何?」「三つ身や一つ身とはどう違う?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

着四つ身は4歳から12歳のお子様が着用する着物で、三つ身や一つ身とは仕立て方が異なります。

本記事では、七五三で着用する四つ身の構造やその他の寸法との違いを紹介します。

母親・父親・祖父母の七五三での服装も解説しているため、準備で悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

【七五三の着物】四つ身(よつみ)とは?

【七五三の着物】四つ身(よつみ)とは?

着四つ身(よつみ)とは、主に4~12歳頃のお子様が七五三やお祝い事で着る着物のことです。

大人の着物と同じく、並幅の反物(着物を仕立てる前の布)を使って仕立てらます。

仕立てには、お子様の身長の約4倍の長さの反物が必要です。

四つ身は、お子様の成長に合わせて肩や腰の長さを調整できるようになっています。

小さいうちは肩や腰の部分をつまんで縫い込んでおき、体が大きくなってきたらその縫い目をほどいて丈や裄(ゆき)の長さを延ばせます。

7歳くらいまでのお子様であれば、一反の反物から長着と羽織をセットで仕立てることも可能です。

四つ身以外の寸法には何がある?

四つ身の他にも、体の大きさに応じた寸法の種類として「一つ身(ひとつみ)」や「三つ身(みつみ)」があります。

以前は二つ身や五つ身もあったようですが、現在ではほとんど使用されていません。

現在主流となっているのは、前述の四つ身と一つ身、三つ身の3つです。

それぞれの寸法には、対象となる年齢に違いがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

一つ身(ひとつみ)

一つ身とは、主に0~2歳頃の赤ちゃん・幼児が着る着物のことです。

幅の反物を背縫いせず仕立て、衿元に付けたひもを帯の代わりに使います。

「背縫いがない=魔物が取りつく」といった言い伝えもあり、背紋部分に色糸で模様を入れたり、糸を飾りとして通したりして背守り(せまもり)をする場合があります。

一つ身は、成長して手を動かすようになった頃には肩の部分を、歩き始めた時期には腰の部分を縫い上げて調整する仕組みです。

基本的には3歳までしか着られないため、4歳以降は四つ身を使用します。

三つ身(みつみ)

三つ身とは、主に2~4歳頃までのお子様が着る着物のことです。

四つ身と同じく並幅の反物を使って仕立てられ、一般的には七五三の3歳祝いで使用します。

ただし、反物の幅が狭いため、四つ身に比べて着用できる期間が短くなるのが特徴です。

体格によっては、一つ身や四つ身で代用するケースもあります。

七五三の着物は四つ身が良い?

七五三の着物の仕立て方は、一つ身・三つ身・四つ身の3つに分けられますが、一般的には四つ身を選ぶのがおすすめです。

四つ身は肩上げや腰上げでサイズ調整できる幅が広いため、仕立て方によっては3歳や7歳のお子様でも着用できます。

四つ身は使用る反物が3つの中では多いため、その分価格も上がる傾向があります。

しかし、12歳頃まで着用できると考えると、長く使える着物として十分に価値があるといえるでしょう。

七五三における母親・父親(ママ・パパ)の服装

七五三の母親・父親の服装は、カジュアルスタイルを避け、フォーマルで落ち着いた印象になるよう意識しましょう。

母親の服装は、ブラックやネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色味のワンピースやセットアップスーツが一般的です。

七五三はお祝い事のため、暗くなり過ぎないようにブローチなどで明るさをプラスすると良いでしょう。

和装なら、訪問着や付け下げなどが適しています。

華やか過ぎず控えめな色・柄を選ぶことで、お子様の着物とのバランスが良くなります。

父親の服装は、ブラックやネイビーなどのダークカラーのスーツが一般的です。

無地のスーツが無難ですが、目立ち過ぎない暗めのストライプ柄であれば問題ありません。

シャツは白や薄いブルーなどの明るめの色を選び、ネクタイはストライプやドット柄などで工夫すると、地味になり過ぎず上品にまとまります。

七五三における祖父母の服装

七五三に祖父母が同行する場合も、フォーマルな場にふさわしい服装を心掛けましょう。

祖父はかっちりとしたフォーマルスーツではなく、ジャケットにスラックスやチノパンといった落ち着いたセミフォーマルな装いでも問題ありません。

祖母は、品のあるワンピースやアンサンブルがおすすめです。

パンツでもスカートでもどちらでも良いですが、いずれも目立ち過ぎない色や柄のものを選びましょう。

華ワンピースの上からジャケットやカーディガンを羽織れば、フォーマル感を演出できます。

七五三で四つ身を着せるなら早めに準備しよう

七五三は、お子様の健やかな成長を祝う大切な節目の行事です。

着物の寸法は、一つ身・三つ身・四つ身がありますが、長く着用するのであれば四つ身で仕立てるのがおすすめです。

また、当日の主役であるお子様を引き立てるために、母親・父親・祖父母の服装にも気を遣いましょう。

家族全員で服装の雰囲気を統一することで、家族写真もよりすてきに仕上がります。

七五三でお子様に四つ身を着せる予定がある場合は、早めの準備がおすすめです。

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