浴衣の着崩れを防ぐには? 美しい浴衣姿をキープするポイントを解説

浴衣を着てお出かけしたけれど、着崩れをして困った経験はないでしょうか。

夏のお祭りや花火大会などのイベントに浴衣を着ていくなら、着崩れしやすい部分を知って対策をしておくと、きれいな浴衣姿を保ちやすくなります。

本記事では、浴衣を着たお出かけで着崩れを防ぎたい方に向けて、浴衣が着崩れしやすい部位や防止策、浴衣を着ているときの汗や日焼け対策などをご紹介します。

本記事を読んで浴衣の着崩れを防ぎ、快適なお出かけに役立てましょう。

浴衣が着崩れする理由

浴衣が着崩れする主な原因は次の通りです。

  • うまく補正ができていない
  • 歩き方や所作が適切でない
  • 腰ひもがしっかりと締まっていない

補正とは、浴衣を美しく着るためにタオルや補整パッドを使って体の凹凸を整えることです。

タオルを当てる場所が異なっていたり、ボリュームが足りていなかったりすると、着崩れを起こしやすくなります。

また洋装のときのように足を開いて歩いたり階段を登ったりするのも着崩れの原因になります。

長時間浴衣を着ていれば多少の着崩れは避けられませんが、あらかじめ対策を講じておくことで着崩れが起こりにくくなるでしょう。

浴衣を着崩れさせないためのポイント

浴衣を着崩れさせないためのポイント

浴衣の着崩れを防ぐには、補正、歩き方や所作、腰ひもの締め方のポイントを押さえておきましょう。

補正でできるだけ凹凸を少なくする

体の凹凸をできるだけ少なくして寸胴に近づけると着崩れしにくくなります。

着付けをする際は、タオルや補正パッドを使ってしっかりと補正を行いましょう。

内股気味で狭い歩幅で歩く

浴衣を着ている間は内股気味で狭い歩幅で歩いて、腕を肩より上に上げないようにします。

無理に上半身をひねらないことも大切です。

姿勢は肩を落とし、背筋を伸ばすようにしましょう。

これらの所作や歩き方を意識すると、着崩れを防止できるだけでなく、浴衣姿をより美しく見せてくれます。

腰ひもをしっかりと締める

腰ひもはしっかりと締めることを心掛けましょう。

腰ひもがしっかり締まっていないと、裾が下がったり帯が落ちたりして着崩れの原因になります。

最近では、着付けがしやすく着崩れを防止できる「着付けベルト」も販売されているので、活用するのもおすすめです。

浴衣で特に着崩れしやすい部分とその直し方

浴衣の中でも特に着崩れしやすい部分として、衿元や衣紋(えもん)、裾が挙げられます。

特に、着崩れが目に見えて分かりやすい部分が衿元です。

衿元は前にかがんだり、猫背になったりする動作を繰り返すと開きやすくなります。

衿元が着崩れたら、左右の衿を引いて整え、おはしょりを下に引っ張って直しましょう。

次に着崩れしやすいのが、背中の衣紋です。

浴衣を着て動き回っていると、衣紋が詰まってくることがあります。

万が一衣紋が詰まったら、後ろのおはしょりを優しく引っ張って衣紋を抜くと良いでしょう。

裾の着崩れは、腰ひもの締め方が甘かったり、裾を踏んでしまったりすると起こります。

一般的に、裾はくるぶしの下くらいの長さが理想的なので、おはしょりをめくって上前を上に引き上げて調節すると直せます。

この際、腰ひもがずれないよう片手でしっかりと押さえておくのがこつです。

トイレでの着崩れを防ぐには?

トイレは浴衣の着崩れが起こりやすい場所の一つです。

特に前かがみの姿勢をとったり、下着の上げ下げをしたりする際に腰ひもがずれやすくなるため、注意が必要です。

着崩れを防ぐためには、まず着付け時の下着と腰ひもの位置に気を付けましょう。

下着のゴムの位置が腰ひもより上にあると、トイレで下着を下げる際に腰ひもに引っ掛かって着崩れの原因になります。

着付けの際は、腰ひもを下着より上の位置で締めておきましょう。

また用を足した後に腰ひもの位置を確認し、必要であれば締め直して全体のシルエットを整えることも着崩れの防止に役立ちます。

浴衣を着ているときの汗対策

浴衣を着る際は、汗対策をしっかりしておくことも大切です。

汗をかきやすい部位は首回り、胸下、胴回り、脇、ももの内側、膝裏、足裏などです。

この部分には市販の制汗剤やパウダーを使い、効果的に汗を抑える工夫をしましょう。

汗が止まらない場合は、脇の下や首の後ろを冷やすのが効果的です。

冷却シートや冷感スプレーを持ち歩くのも良い対策になります。

また浴衣の下には、汗を吸収する和装下着を着用しておきましょう。

和装下着がない場合は、スポーツブラやカップ付きのキャミソールなどでも代用できます。

他にも、着付けに必要な小物を風通しの良いメッシュ素材にするのもおすすめです。

浴衣を着ているときの日焼け防止策は?

浴衣を着ているときは、日焼け対策として日焼け止めや日傘、レースの日焼け防止手袋などを活用しましょう。

浴衣着用時に日焼けしやすい部分として、顔や耳の後ろ、首、うなじ、手の甲などがあります。

浴衣に合わせたアップヘアーにしているときはうなじの日焼けに注意して、小まめに日焼け止めを塗り直すようにしましょう。

また外を長時間歩く際は、日傘もおすすめです。

浴衣に合わせた色味や、和柄、レース素材の日傘を選ぶと良いでしょう。

レースの日焼け防止手袋なども併せて使うと、よりエレガントな雰囲気を演出できます。

着崩れ対策をしっかりして浴衣姿を楽しもう

浴衣を着てお出かけする際は、着付けの際に補正をしっかり行い、腰ひもをしっかりと締め、歩き方や所作に気を付けて過ごすことで長時間美しい浴衣姿をキープできるでしょう。

着崩れしやすい部分と、着崩れしたときの直し方を知っておくことも大切です。

きものKYOETSUでは、夏のイベントにぴったりな、さまざまデザインの浴衣を取り扱っています。

便利な着付けベルトもあるので、着崩れを防止して浴衣でのお出かけを楽しみたい方にもおすすめです。

きものKYOETSUでお気に入りの浴衣を見つけて、素敵な夏のお出かけを楽しみましょう。

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