着物を普段着にするメリットは?

着物を普段着として着たくても、抵抗があるという方もいるでしょう。

しかし着物は日本の伝統的な衣装であり、着こなし方次第でおしゃれの幅が広がるのが魅力です。

本記事では、着物を普段着にするメリットやおすすめの種類を解説します。年代別の着こなし方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

着物を普段着にするのに抵抗がある理由

着物は日本の伝統的な衣装ですが、普段着にするのは恥ずかしいという方もいます。

着物を普段着にする事に抵抗があるという理由には、以下のような内容が挙げられます。

  • 着物は特別な服と思われているから
  • 日本では同調圧力が働くと考えるから

昨今の日本において、「着物は特別な日に着るもの」という認識が根強く存在しています。

結婚式や入学式のような冠婚葬祭で着るイメージが強く、着物を日常で着用すると周囲に違和感を持たれるのではないかと感じることもあるでしょう。

また明治時代までは一般的だった着物が、西洋文化の影響で洋服が主流になった社会的背景も挙げられます。

道行く人の大半が洋服の中で着物は目立つ存在となり、恥ずかしいと感じるようになったのです。

これは、周囲との同調を求める心理が影響していると考えられます。

着物を普段着にするメリット

着物を普段着にするメリット

普段着として着物を着ることを恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、着物を普段着にすることには、さまざまなメリットがあります。

  • 着こなしのバリエーションが豊かになる
  • 体形を気にする必要がない
  • 姿勢が良く見える

着物は単体で着てもおしゃれですが、帽子やブーツなどと組み合わせることで着こなしのバリエーションが豊かになります。

他の人と色や柄も被りにくいため、ご自分だけのコーディネートを楽しめるでしょう。

また着物は体形をカバーするように作られているため、ボディーラインを気にすることなく着こなせます。

体形が多少変化しても同じ着物を着続けられるのも魅力です。

さらに帯を締めることで背筋が伸びて、姿勢を良く見せられるのもメリットの一つです。

普段着におすすめの着物の種類5選

普段着におすすめの着物の種類5選を紹介します。

  • 夏におすすめの浴衣
  • 扱いやすいウールの着物
  • 普段着として親しまれる紬
  • カジュアルに着こなせる小紋
  • セミフォーマルに適した御召縮緬

夏におすすめの浴衣

浴衣は、現代でも夏によく着用されている着物の一つです。

浴衣は夏祭りや花火大会でのおしゃれの定番というイメージがありますが、一般的な着物と比べて着付けが簡単なため、普段使いにも適しています。

浴衣は通気性の良い素材で作られていることが多く、夏の暑い中でも涼しく着物を楽しめます。

扱いやすいウールの着物

羊毛で織られたウールの着物は、保温性に優れているのが特徴です。

暖かい素材を使用しているため、秋から春にかけて着用できます。

帯ウールは虫食いが発生しやすいため防虫剤を用いて適切に保管することが大切ですが、木綿と比べてシワになりにくく、お手入れの面でも扱いやすいのがメリットです。

またウールの着物は和服の中でも比較的価格が手頃なため、初心者の方でも気軽に挑戦しやすいでしょう。

普段着として親しまれる紬

普段着として親しまれる紬は糸を染めてから織られる着物で、特に大島紬がよく知られています。

着崩れしにくく丈夫で長持ちするため、初めての着物にチャレンジする方にもおすすめです。

洋服でいうとTシャツやジーンズのような気取らないスタイルに当たるため、ちょっとした外出にも気軽に使える普段着として最適です。

着物は高価なイメージがあるかもしれませんが、機械織りのものは比較的お手頃な価格で手に入ります。

ただし、紬は格式高い場には不向きなので注意しましょう。

カジュアルに着こなせる小紋

小紋は、全体が細かい模様で染められた着物です。

江戸小紋や京小紋など、地域によってさまざまな種類があります。

カジュアルなシーンで着られる着物であり、食事会や休日の買い物などの際におすすめです。

紋付きの小紋や格の高い小紋であれば、セミフォーマルなシーンでも着用できます。

合わせる帯や小物によって、カジュアルからセミフォーマルまで楽しめるのが特徴です。

セミフォーマルに適した御召縮緬

御召縮緬(おめしちりめん)は紬と同様に糸を染めてから織られており、上質な生地を使用しているのが特徴です。

普段着としてだけではなく、セミフォーマルなシーンでも着用できます。

生地に上質な風合いや光沢があり着心地が良く、長時間着ていてもあまり疲れません。

色柄や合わせる帯によって、カジュアルからセミフォーマルまで着こなしを楽しめます。

年代別の着物の着こなし方

着物は、年代によって適切な着こなし方が異なります。

年代別に着こなし方やおすすめの柄を紹介するので、押さえておきましょう。

  • 10~20代 (明るく華やか)
  • 30~40代 (華やかさと上品さのバランス)
  • 50~60代 (上品さや落ち着きを重視)

10~20代

10~20代の着こなしでは、明るく華やかな色柄を選ぶのがおすすめです。

成人式などお祝いの場では、濃い色や華やかな柄の着物が映えます。

結婚式では、縁起が良いとされる吉祥柄やピンクなどの明るいパステルカラーを取り入れてみましょう。

着物の種類は、フォーマルな場では振り袖や付け下げ訪問着、カジュアルな場では小紋や色無地を選ぶと良いでしょう。

レトロな柄や幾何学模様に挑戦してみるのもおすすめです。

30~40代

30~40代の着こなしでは、華やかさと上品さのバランスを意識しましょう。

10~20代よりも色を減らして、同系色でまとめることで落ち着いた印象になります。

結婚式などフォーマルな場で着るなら色留め袖や付け下げ訪問着、食事会などカジュアルな場で着るなら小紋や色無地、紬がおすすめです。

またシンプルな色柄の着物に、大きい柄の帯を合わせるとバランスを取りやすいでしょう。

50~60代

50~60代の着こなしでは、上品さや落ち着きを重視して着物を選びましょう。

派手な色の着物を着る場合は、色数を減らすことで上品にまとまります。

訪問着や付け下げ訪問着を結婚式や卒業式などフォーマルな場で選択し、小紋や色無地、紬をカジュアルなお出かけなどで着用しましょう。

また華やかな色柄の着物に落ち着いた帯を合わせることで、粋な雰囲気を出せます。

普段着として日本の伝統衣装を楽しもう

着物を普段着に取り入れると、着こなしの幅が広がるだけでなく、体形を気にせずに着こなせ、姿勢も美しく見えるなどのメリットがあります。

普段着としておすすめなのは、夏に涼しい浴衣、秋冬に暖かいウールの着物、普段使いしやすい紬、カジュアルな小紋などです。

また、御召縮緬はセミフォーマルな場にも適しています。それぞれのシーンや年代に合わせて着物を選ぶことで、より気軽におしゃれを楽しめるでしょう。

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