着物にブーツはおかしい?メリット・デメリットや選び方を紹介

着物に合わせる履物は草履が一般的ですが、近年はブーツと合わせるコーディネートも見られるようになりました。

しかし、着物にブーツを合わせて履きたいと考えていても、周囲からおかしいと思われないかが気になっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、着物にブーツを合わせて履きたいと考えていても、周囲からおかしいと思われないかが気になっている方も多いのではないでしょうか。

着物にブーツの組み合わせはおかしい?

着物とブーツを組み合わせた着こなしは、おかしくありません。

古くは、坂本龍馬がはかま姿にブーツを合わせていたとされ、その装いで撮った写真も有名です。

明治後期から大正時代には、袴にブーツを合わせるのが女学生のスタイルとして広まりました。

現在も袴とブーツの組み合わせは卒業式で人気のスタイルです。

カジュアルな着物を着るのなら、ブーツを履いておしゃれを楽しんではいかがでしょうか。

ただし、フォーマルな場に出席する際は草履を選びましょう。

着物とブーツの組み合わせはTPOを考えて楽しむことが大切です。

着物でブーツを履くメリット

着物を普段着にするメリット

着物でブーツを履くと、さまざまなメリットがあります。主なメリットを6つご紹介します。

1.歩きやすい

着物でブーツを履くメリットは、歩きやすいことです。

草履を長く履いていると、鼻緒と足の指の間が擦れて「鼻緒ずれ」を起こしてしまうことがあります。

特に新しい草履は、鼻緒が固くて鼻緒ずれが起こりやすいため、足が痛くて歩きにくくなることがあるでしょう。

一方、普段から履き慣れているブーツであれば、足が痛くなりにくく、歩きやすいです。

2.足元の防寒対策になる

着物にブーツを合わせて履けば、足元の防寒対策になります。

着物はお正月や成人式、卒業式などの寒い時期に着ることが多く、草履を履くと足元の冷えが気になるという方は、ブーツを合わせるのがおすすめです。

また、草履の場合は足袋を履くことになりますが、ブーツであれば厚手の靴下やタイツなどを履いても見えません。

3.雨や雪でも足が濡れない

雨や雪の日でも足が濡れないことも、ブーツを履くメリットの一つです。

天気の悪い日に草履を履くと、足が濡れたり足袋に泥が付いたりすることがありますが、足を覆う形状のブーツであれば、その心配はありません。

4.個性的なおしゃれを楽しめる

個性的なおしゃれを楽しめることも、大きなメリットといえるでしょう。

着物とブーツを合わせた和洋折衷のスタイルは、モダンな雰囲気が魅力です。

洋風のバッグや帽子など、さまざまな小物との組み合わせも楽しめます。

5.スタイルがよく見える

ヒールが高いブーツを履けば、スタイルもよく見えます。

着物の柄の映え方は、身長によっても異なります。

着物の柄に合わせて、ブーツにするか草履にするかを選んでも良いでしょう。

6.手持ちのブーツを活用できる

着物でブーツを履く場合、購入したりレンタルしたりしなくても、普段から履いている手持ちのブーツを活用できます。

新しく購入した場合でも、ブーツは秋から春まで長い期間にわたって普段使いできます。

着物でブーツを履くデメリット

着物でブーツを履くことにはデメリットもあります。

ブーツとのコーディネートを楽しむ前に、デメリットを確認しておきましょう。

1.脱ぎ履きしにくい

草履は手を使わずスムーズに脱げますが、ブーツは脱いだり履いたりするときに手間がかかります。

多くのブーツはファスナーや靴ひもがあり、立ったまま脱ぎ履きできないためです。

一日に何度も履物を脱ぐ場所に出掛ける場合は、ブーツではなく草履を履いた方が良いでしょう。

2.靴ひもがほどけることがある

編み上げブーツの場合、歩いている途中で靴ひもがほどけてしまう可能性もあります。

結び直すには前かがみになる必要があるため、着崩れや裾が汚れる心配があります。

靴ひもがほどけることが不安な場合は、ファスナータイプのブーツを選んだ方が良いでしょう。

3.着物を傷める恐れがある

着物を着るときにブーツを履くと、金具やファスナーなどに生地が当たり、傷みやすくなります。

着物の裾をできるだけ傷めないためには装飾が少ないブーツを選び、裾の内側に当て布をするなどの対策をしておきましょう。

着物に合わせるブーツの選び方

着物とブーツを組み合わせるなら、着物に合うブーツを選びましょう。

男性・女性問わずブーツを選ぶときのポイントを2つご紹介します。

ぜひコーディネートの参考にしてください。

1.シンプルなデザインを選ぶ

華やかなデザインの着物を着るときは、男性・女性共に、ブーツは無地のシンプルなデザインが合わせやすいでしょう。

派手なデザインのブーツを選ぶと、華やかな着物の柄が映えなくなってしまいます。

着物の美しさを際立たせるためにも、ブーツはシンプルなデザインを選びましょう。

2.ミディアム丈かショート丈を選ぶ

着物と組み合わせるブーツの丈は、ミディアム丈かショート丈がおすすめです。

ショート丈を選ぶ場合、着物の裾から脚が見えてしまうほど短い丈は避けましょう。

ロング丈は着物を傷つける可能性がある他、脱ぎ履きしにくいため、適していません。

着物にブーツを組み合わせる場合の注意点

着物にブーツの組み合わせる際は、TPOを考える必要があります。

普段のお出掛けであればブーツでもおかしくありません。

逆に周囲から「おしゃれで素敵」という評価を得ることもあるでしょう。

ただし、結婚式などのシーンで着物を着るときは、おしゃれよりもフォーマルなコーディネートを心掛けることが大切です。

ブーツではなく、草履を選びましょう。

なお、成人式や卒業式などの式典であれば、振り袖や袴にブーツを合わせても問題ありません。

着物にブーツを合わせておしゃれを楽しもう

特定のフォーマルなシーンを除けば、着物にブーツを合わせてもおかしくありません。

ブーツのデザインと丈を意識しつつ、個性的なコーディネートを自由に楽しんではいかがでしょうか。

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